自分は腎疾患と高血圧の食事療法として減塩していますが、2015年の4月から厚生労働省が「ナトリウム(食塩相当量)の目標量」を低めに変更した事をご存知でしょうか!?
「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」の報告書を取りまとめました 厚生労働省
ナトリウム(食塩相当量)の目標量
何度もこのブログで書いていますが自分は「1日の食塩摂取量を6グラム未満」に抑えた食生活にしています。1日3食だとすると1食あたり2グラム以下の塩分量にしています。減塩の調味料を使ったり、塩分の計算をしたり、減塩食を続けるのは大変だと感じています。
それでは厚生労働省が発表したナトリウム(食塩相当量)の目標量をチェックしてみましょう!
- 男性:1日8.0g以下
- 女性:1日7.0g以下
女性は1日7.0g以下ですよ!?1食あたり2.3グラム以下に抑えないといけない目標量です。この数値は普通に食事をしている日本人女性は全員減塩食に切り替えないとダメなレベルの少なさなのでは!?
減塩は高血圧や腎疾患に効果がありますが、それだけじゃなく胃がんや骨粗しょう症などの幅広い疾患の予防に効果があるとして「目標量」を低く設定したそうです。
生活習慣病の予防を目的とした目標量
これはあくまで「生活習慣病の予防を目的とした目標量」ですから、将来的に高血圧になったり、その他の生活習慣病に出来るだけなりたくない、そう思ったら減塩しましょうという事なんですよね。
ちなみに欧米諸国では8g前後の摂取量が平均になっているそうです。アメリカは塩分取りまくりの国だというイメージがありましたが…アメリカのナトリウム推奨量は日本よりかなり低くなっています。
CDC(アメリカ疾病予防管理センター)が推奨する量にいたっては50歳以上で1日の食塩相当量は3.8g未満ですよ。健康な50歳以下でも5.8g未満。日本で普通に食事していたら無理なレベル。さすがに塩分摂取量が低すぎるダイエットなどは逆に不健康なってしまうのでは!?という議論も海外では巻き起こっています。
日本人は塩分を取り過ぎ
話が少しそれましたが…世界的に見て日本は「塩分を取り過ぎ国」だという事は分かりました。自分が減塩しているのは「病気だから」で「健康のために」とか「生活習慣病予防のため」に塩分を控えようとは思わなかったと思うんですが、自分の親世代は「高血圧で悩んでいる」人が多いんですよね。
そう考えると、今後日本でも減塩しようという考えが増えていくんだと思います。でも減塩!減塩!と宗教みたいな雰囲気になるのは嫌ですね(笑)東京などでブームになったものが遅れて地方で人気になるように、アメリカでブームになっている事も数年後には日本にやってきます。減塩もそうなりそうな気がしちゃいますよね。